今回は4人でのプレイをお願いする。
(性別は問わないが、年齢は12〜26の間で作らせる。バランスよくキャラを作らないと苦労することも伝えておく)
レベル2で作ってもらう。
ギルドレベルも2で作ってもらう。
300Gを持ってスタート。
装備もここで整える。
キャラクターの設定もここで聞く。

今回予告
主人公たちは冒険者が多く集う街、ラインの南西部に位置する『新進冒険者奨励会』通称奨励会にいる。

奨励会は優秀な冒険者を発掘するために、神殿が直接運営している組織である。
奨励会には優れた冒険者の素質のあるものしか、入会できない。
(具体的には普通に街中に暮らしていても、冒険者レベル1相当の素質のある者)
入会してすぐ、教官のつるの一声で性別性格など関係なしに、4人でギルドを組まされ、
共同生活をして冒険者になるための修行に励んでいる。
マスターもこのときに決めてもらう。

※教官:スカーレット・シェルリ・・・シルヴァのウマのあった知り合い。(ここではばらさない)
女性。美人で仕事できるけど結婚できないタイプ。
それを微妙に気にしている28歳。
通称『軍曹』。
奨励会員をドロップの出ないモンスターの跋扈するダンジョンに放り込む。

ギルド名は『NO.17』。卒業後、改名できる。
卒業すれば普通の冒険者より優秀な冒険者として認められる。

オープニング
主人公たちは奨励会に入会して2年が経っている。
重量20キロもある装備を担がされて一晩中重装備の教官たちと地獄の鬼ごっこをしたり、ドロップの出ないダンジョンに1ヶ月も放り込まれたり、
それはそれは厳しい修行をしてきた。
卒業試験の季節だが、現時点で卒業試験を受ける力がある、と教官に認められているのは、
主人公たちだけ。
「NO.17の面々よ。入会してきたときはどうしょうもない無能ばかりだと思っていたが、そうでもないようだ。これより卒業試験を行う」
→卒業試験ダンジョン(別紙)に放り込まれる。
数々の試練を突破していくと、最後に教官がいる。→教官とその部下二人との対決。(敵一覧参照のこと)
(負けてもおまけで卒業できる)
※戦闘後3レベルになるように経験値を配る。
卒業後、苦しい鍛錬に耐えた奨励会員はメインクラスの上級職のスキルをひとつ、与えられる。
ウォーリア・・・フルスイング アコライト・・・ヒールプラス シーフ・・・ゲイルスラッシュ メイジ・・・リミットブレイク
それから卒業式が行われる。このときにギルド名を改名させる。
奨励会の卒業の証に冒険者のしるしである神殿発行のメダルと、奨励会卒業ナンバーの入った守りの指輪を授与される。
NO.147(マスターに。あとは順不同)・148・149・150
卒業式のとき、スカーレットがちょっとなみだ目になる。

台詞「さ、寂しくて泣いてるわけじゃないんだからね?ちょ、ちょっと目にゴミが入っただけなんだからねっ!」
(ツンデレっぽく)

奨励会卒業式後、日はすでに傾いているが、スカーレット経由でシルヴァの依頼を受ける。
スカーレットの部下がシルヴァからの依頼の手紙を持ってくる。
スカーレット「ふう・・・まったく、久しぶりに連絡があったと思ったらこれだし。私のウマの合った友人が、至急カナンに優秀な冒険者を
送れって。(※負けた場合:あなたたちじゃ正直、少し不安だけど・・・とか言われる)あなたたちに早速、
冒険者としての初仕事よ。ウマの合った友人って?シルヴァっていう破壊的な女神官よ。報酬なんかは彼女と相談して」
スカーレットから紹介状とシルヴァのいるカナン大聖堂への地図を受け取る。

仕事の依頼を請け、徒歩で半日かけて移動。
夜休むときに見張りを立たせる(誰も立たなかったら不意打ちで必ず襲われる)。
休まないで進む、と言い張ると必ず戦闘に突入し、疲労ですべての判定にダイスー1個。
夜にダイスを見張りのプレイヤーに振らせ、幸運判定で7以下なら戦闘突入。(敵一覧参照)

翌朝にカナンの町に到着。早速カナン大聖堂に向かい、シルヴァをたずねる。
大聖堂の前を掃除をしているアコライトに話しかけると、シルヴァに通してくれる。
紹介状を見せると
シルヴァ「あなたたちね。スカーレットの紹介の、優秀な冒険者って言うのは。マスターは誰かしら?(しばらくマスターを見つめ何かを考え込み、
にっこりと不自然に笑って)あなたとはウマが合いそうね」
シルヴァの台詞で以下を説明する。
カナンの街でイチ二を争う豪商、ベルク商会の当主、アマディオ・ベルク(50)が何者かに殺された。
ここで発見直後のアマディオの遺体の写真を見せられる。
胸にやけどの場所が数箇所。
(ここでメイジに感知判定をさせる。達成値9以上でファイアボルトで焼かれた後であることが分かる)
直接の死因になったであろう鋭い刃物で首を掻っ切られたあとが見られる。
(ここでウォーリアに感知判定をさせる。達成値9以上でカタナで出来た傷だということが分かる)
※ベルク商会・・・エリンディルでも最大手の商会。商会は昔からあるが、アマディオが社長に就任したここ20年で急成長してきた。
 同業者から恨まれるような商売はしていないという噂。
 資産は2000億とも3000億とも言われている。
神殿も全力を上げて犯人を追っていて、容疑者を絞り込むことは出来たのだが、どうにも決定打がつかめない。
そこで探索や推理にも長けている優秀な冒険者に依頼しよう、ということになったわけだ。
報酬は全部で4000。前渡しで800。この写真もここで受け取る。
しかし依頼を達成できなかった場合、報酬は受け取れない。

犯行は警備の厳しい屋敷の中で行われたようで、外部者の侵入があったとは考えにくい。
神殿は犯行の夜に屋敷にいた5人を疑っている。
「」内の台詞は神殿が取り調べたときに取った言質。

1:エステル・バグウェル・・・メイド。16歳。ツインテールの美少女。アマディオはこの日、メイドたちに休暇を取らせていたが、
彼女は帰る家がないために、屋敷に残っていたようだ。
「私はただのメイドですから・・・」
2:クラティス・ベルク・・・アマディオの奥さん。45歳。愛人のソフィアとは仲が良い。
「宅の主人は殺されるような人ではありませんわ」
3:ソフィア・アルテーン・・・長い銀髪が印象的な、はかなげな美女。寡黙。22歳。アマディオの愛人。
「・・・・・・」
4:オーギュスト・ベアール・・・アマディオが社長就任時からベルク家に仕えている執事。50歳。
「このたびは非常に残念なことになりました・・・」
5:アンゼルム・ベルク・・・先代の社長。現在は隠居中。商売を大成功させた息子に、嫉妬心を持っている。72歳。
「わしじゃない、わしじゃないぞ!」

アマディオには長男がいるが、ヴァイス磁器の商談のためにヴァイスの街に出かけていて、現在カナンにいない。
シルヴァの情報はここまで。
「この捜査証明書を持って、まずは殺されたアマディオさんの屋敷に行ってみて。大きな建物だから、すぐに分かると思うわ」
建物はすぐに見つかる。
小さな国のお城ぐらいはありそうな、大きな屋敷。
ベルと鳴らすと、50歳ぐらいのおばちゃんメイドが出迎えてくれる。証明書を見せると
「まあ、神殿からの捜査の方ですか。どうぞお上がりください」

以下はおしゃべりおばさんジェミニ(メイド歴30年)が応接間で教えてくれる。
聞いてもいないのにジェミニさんは身の上話を語りだす。
「18であたしも結婚したんだけど、20のときに夫が急病でぽっくり逝ってねえ。・・。それからあたしはもうここに30年も勤めているよ。
この屋敷のことや人のことならたいてい何でも耳にはいってきていてねえ。あたしも捜査協力するよ」
と明るくいう。
エトヴィン・ベルクのこと。24歳。父のもとでまじめに商売を勉強していた。少しソフィアに気があるが、さすがに父の愛人に手を出せない
でいる。次期社長と目されていて、アマディオが死んで一番得をする人物
もちろん、父親が死んだことなど知らない。
あと5日ぐらいで帰ってくるらしい。
仕事が済んだら寝所に案内するので、また私に声をかけてほしいという。←ここまでは屋敷にはいってすぐに教えてくれる。

ここまで聞いたらPCたちにどのような行動をとるか聞いてみる。
ここを1日目とカウントする。
一日に行動できるのは午前、午後、夕食後の3回まで。
たとえば・・・容疑者の誰かに会いに行く。これを一回。ジェミニおばさんに何かを聞く。これで一回。とカウント。
3回行動したあと、初日は必ずモンスターに襲われる。
戦闘後、シーフとメイジは知力判定を行う。
達成値が10以上だと、これらのモンスターはモンスターカプセルというマジックアイテムから
比較的容易に生成できるモンスターであることを思い出す。
このあとは3回行動後に全員で幸運判定。9以下だとモンスターと戦闘になる。
倒すたび、「この件からは手を引け・・・」といって消えてしまう。
あとは相談、就寝。

容疑者に会うたびに、このおばさんに聞けば以下のことを教えてくれる。

クラティスのこと・・・クラティスは20年前、ちょうどアマディオが社長に就任した当時に結婚した。
金はないが家柄のいい貴族の出で、アマディオは貴族のコネのほしさ、クラティスの実家はアマディオの資産が目当ての政略結婚だった。
それでも夫婦仲は円満だった。
アマディオはいままで彼女の実家に相当額、寄付しているらしい。
趣味はマジックアイテムの収集。
高価なものも多いので、メイドが部屋に掃除に入るときはかなり気を使うとのこと。
権力者、資産家の男性には愛人が居て当然、という教育を受けているため、愛人ソフィアとの仲はそう悪くない。

ソフィアのこと・・・ソフィアは二年前にアマディオの愛人としてこの屋敷にやってきた。
どこでどう知り合ったかは、よくわかっていないらしい。
彼女は確かに寡黙だが、いつも上品な笑みを浮かべていて屋敷の人たちとはうまくやっていた。
ここに来る前はエルクレスト・カレッジで魔法を勉強していたと聞いている。

オーギュストのこと・・・彼はアマディオに雇われるまではシーフとして冒険者をしていたらしい。
商品に対する目が非常に肥えている上、抜群の経営センスを持ち、彼がいなくてはベルク商会は大商会になることはなかっただろうとまで言われている。
初めて彼を訪ねたとき、シーフが判定に成功していると2年前資金繰りがうまくいかなくなって危うくこの大商会が倒産するところだった、ということを
教えてくれる。
ジェミニ「あの時は大変な騒ぎでねえ・・・。あたしたちメイドも明日から仕事がなくなるんじゃないか、ってそりゃ大騒ぎだったものさ」

アンゼルムのこと・・・彼はプライドばかり高く、息子とはうまくいっていなかった。結局利益を上げる息子のほうに人心が向いてしまい、ほとんど強制的に経営から
引き離され、隠居させられた。それからはずっと部屋に引きこもり、外出することすらなくなったということを教えてくれる。
アコライトが認知症を確認していた場合は、もう今はすでに認知症気味で・・・ということも教えてくれる。

エステルのこと・・・1年前に雇ってくださいとやってきた。家庭事情を聞くと、父も母も亡くなってしまい、生活するのに困ってここをたずねたとのこと。
(ここで全員に幸運判定をさせる。一番達成値の高かった人の自動成功になる)
少し前に彼女とお酒を飲んだとき、彼女はかなり酔っ払いって、独り言のように『あたしは冒険者になりたかった。せっかく奨励会に
はいったのに、あんなことがなければ・・・卒業したかった』ともらしていたということを思い出す。
※ここでいきなりエステルを尋ねても「何のことでしょう・・・?」とはぐらかされる。
エステルに奨励会に在籍したことがあることをはかせるには、スカーレットをたずねる必要がある。
この話を聞いたあとも、プレイヤーたちが奨励会やスカーレットを尋ねようとしなければ幸運判定を行い、
達成値が12以上なら奨励会に向かうことを思いつく。

クラティス(奥さん)とのイベント
豪華な夫婦の寝室にいる。
メイジのあなたは分かる。
この部屋には普通の人が1年まともに働いても買えないようなマジックアイテムが、無造作にあちこちに置かれていることが。
それ以外にもマジックアイテムがごろごろ。
部屋でひときわ目を引くのが、壁に飾ってある立派な日本刀。
(ここでウォーリアに感知で判定させる。達成値10以上で未使用であることが分かる)
法律的に彼女に直接相続される遺産はないが、ここにいる限り彼女の贅沢な人生は保障されているようなものだ。
彼女は商会の経営にはまったく携わっておらず、夫がなぜ殺されなければならなかったのか、まったく心当たりはない。

ソフィア(愛人)とのイベント
やはり豪華な個室を与えられている。
目に付くのはメイジが愛用しているような杖が部屋の片隅に立てかけてあることだ。
彼女は寡黙で本当に何もしゃべらない。
ただアマディオのことを話題に出すと、わずかに悲しげに顔を伏せる。
(このとき女性キャラに感知で判定させる。いなければアコライトに判定させる。
達成値が10以上のものは気づく。彼女はアマディオの死を心底悲しんでいるようだ、と)
彼女は単なる愛人なので、もちろん商会の経営にはタッチしていないし、遺産の相続権はない。
しかしここで生活している以上、やはり正妻と同じく贅沢な暮らしが保障されている。

オーギュスト(執事長)とのイベント
彼は使用人たちが暮らす屋敷内の別棟で生活している。
ここで働く執事やメイドたちを束ねる長であり、優秀な商会の取締役でもある。
アマディオの次にこの商会に精通している人物と言ってよい。
主人公たちが尋ねたときも、事務仕事に忙殺されながらもきちんと紳士的に対応してくれる。
商会の経営の話が出たときにシーフに感知で判定させる。達成値11で彼の表情に少し影が射しているのが分かる。
(実は2年前、経営が危ぶまれるが時期あった。判定に成功していればここにたずねたあと、ジェミニから情報を引き出せる)

エステル(メイド)とのイベント
彼女はメイドとして屋敷で忙しく働いているため、夕食後しか時間が取れない。
エステルの部屋には高価な魔法のチェス駒と盤、それに二つの、白と黒のぬいぐるみがある。
はじめて彼女の部屋を訪れたときにメイジに魔術判定をさせる。
成功すればチェスの盤駒(達成値10)やぬいぐるみから若干の魔力(達成値14)を感じることが出来る。
黒のほうがルナ、白のほうがリナ、と名づけてかわいがっている。
実はこのぬいぐるみはマジックアイテムで、戦闘能力を持っている。
彼女は冒険者であった父親の遺産のマジックアイテムをいろいろ保有している(ここでは公表しない)。

アンゼルム(アマディオの父)とのイベント
彼の部屋の前にはなぜか必ず一人、常にメイドが張り付いている。
大商人の父親の部屋にわりに、ずいぶんとこじんまりした部屋に閉じこもっている。
なにを聞いても「わしじゃない、わしじゃないぞ!」を繰り返して会話にならない。
ここでアコライトに知力判定させる。達成値が8以上なら彼はすでに認知症が始まっていて会話にならないことが分かる。
もちろん、犯人でありえないことも推測できる。

ジェミニおばさん→奨励会へ
ジェミニおばさんから早馬を借りて約4時間ほど(ルール的には行動一回分)でカナンからラインへ到着。
スカーレットにエステルのことをたずねると、もちろんはっきりと覚えている。
「一言で言えば、彼女は天才だな。とにかく剣技はずば抜けたものだった。訓練用のダンジョンで彼女は見事な腕で、モンスターどもを屠っていた。
私でも彼女との剣での模擬試合ではほとんど勝ったことがない。彼女はウォーリア・サムライ志望だった気がする。それがどうかしたのか?」
ここで全員で感知判定。一番感知の高いプレイヤーが思いつく。
最初にシルヴァからもらった写真をスカーレットに見てもらうことを。
その写真を見て
スカーレット「・・・間違いなく彼女の太刀筋だ。この写真は一体・・・?」
この写真のことをしゃべるしゃべらないはプレイヤーに任せる。
スカーレット「彼女は一本のカタナを愛用していた。信じたくもないが・・・もしその太刀筋がエステルのものだったのなら・・・すぐにでも・・・」
証拠はつかんだ。物的証拠はエステルの部屋を捜索すれば得られることだろう。
あとはエステルの元へ駆けつけるだけだ。

クライマックス。
スカーレットの証言を得てエステルの部屋に押しかけると、彼女は本を見ながらチェスを並べている。
「あら、みなさん。どうかなさいましたか?」
スカーレットの名前を出すと、いともあっさり犯行を認める。
犯行の動機などを問い詰めても、
「あいつを殺した理由?知りたければ私を倒して御覧なさい!ルナ、リナ!おいでっ!」
エステルは魔法で愛用のカタナを呼び出し、熊のぬいぐるみ・・・マジックアイテムだ・・・を呼ぶ。
エステルはキャラクターが全滅した時点で全員に『トドメを刺す』ためにそこから先のストーリーは分からなくなってしまう。
「その後、彼たちの姿を見たものは誰もいなかった・・・」でEND。

5日以内にエステルが犯人であることを突き止めないと、エステルは息子も殺し、町から去ってしまう。
もちろん真相は分からない。
エンディング1へ。

エステルを倒すと。
先にエステルを倒しても、リナ、ルナは行動不能にならず戦い続ける。某伯爵とは違うのだ。
「チェックメイトね・・・」
どさり、とエステルはその場に倒れ伏す。
「もう生きていても仕方がない。最低限の復讐は果たしたし。本当はあいつの息子も殺してやりたかったけど・・・
それはあきらめるとしましょう。楽にしてもらえる?」
あっさりトドメを刺すとそのままエンディング2へ。

犯行の動機を聞くと以下へ。
「ヤツは確かに同業者から恨まれるような商売はしてなかったみたいね。でも・・・ヤツは冒険者を巧みに騙し、生き血を吸うようなマネをして、
巨額の利益を上げてきたってわけ。で、私の父親は冒険者だったの。もう分かるでしょ?」
「父は多額の保険金を掛けられて、危険なミッションに向かわされたみたいね。ヤツに安全な仕事だから、と嘘をつかれて。で、その割と大きい保険金の受取人は
父の親族ではなくて、なぜかヤツの商会名義になっていた。まあ、名義なんてヤツのカネと権力があればどうとでもなったんでしょうね。結局父は犬死。
母も後追い自殺したわ。あたしの弟か妹・・・おなかの赤ちゃんと一緒にね!それがちょうど3年前かしら。生活基盤を失った私は、奨励会を辞めざるを得なくなった。
やめてからメイドになるまでの2年間は・・・まあ・・・あまり話したくないわね。楽しいお話でもないから。
生きていくために何でもやった、とだけ言っておくわ。
やっと2年たって、15歳になって・・・普通に働きにでてもおかしくない歳になった。
それでメイドとしてここにもぐりこんだの。
本当は・・・あいつの息子も殺してやりたかった。私も肉親を殺されたのだから、それぐらいは許されると思わない・・・?」

一年待った理由をつっ込まれたら。
「新参者がやってきていきなりヤツが殺されたら、真っ先に私に疑いがかかるじゃない。それで、一年辛抱したのよ。親の敵にあごでこき使われながらね」

「さ、もういいでしょ。楽にして。父と母の元に逝かせて・・・」
ここでとどめを刺すとエンディング3へ。
ただ単に逃がすだけにする流れになったら、エンディング4へ。
生きて罪を償うように説得する流れになったら、説得を行う。
説得はダイスなどの判定ではなく、プレイヤーのロールプレイによって結果が決まる。
説得に失敗するとエステルは隠し持っていた短刀で自殺してしまい、エンディング5へ向かう。
説得に成功すれば、エンディング6へ向かう。

エンディング1
シルヴァ「奨励会卒、ってコトで期待してたんだけどね・・・。まあ、仕事に失敗はつきものだし。あまり責めないことにするわ・・・」
といいつつも、落胆の色を隠せない。
「でもわずか16歳の女の子が二人も人を殺して逃げなければいけなかった理由って、なんなのかしらね・・・。人にはどうしょうもない闇の部分がある、としか
今は言えないってことかしら・・・」
「あ、もちろん事件は未解決だから残りの報酬は払えないわよ。今回の失敗した件は、きっちりと神殿の冒険者記録に書き記しておきますので」
冷たく言い放ち、シルヴァは大神殿の奥へと消えていった。
あなたたちの最初の冒険は、大失敗に終わったのだった。
あなたたちはこれからどういった道を歩むのだろう?
今回の件に失望して、冒険者を辞めてしまう人もいるだろう。
今回の件をばねにして、冒険者を続けていく人もいるだろう。
ここからは各人のエンディングへ移る。

エンディング2
シルヴァ「そう・・・犯人はわずか16歳の女の子だったの。で、犯行の動機は?」
もちろん、あなたたちはそれを知らない。
聞く前にとどめを刺してしまったのだから。
「はあ?じゃあ、なに?あなたたちは不確かな物的証拠と自供だけで容疑者にとどめを刺したの?・・・まあ、物的証拠は容疑者の所持していた
カタナを調べれば出てくるでしょうけど・・・あまり感心しない解決方法ね。まあ、初めて冒険者としての仕事だから仕方ない部分も
あるんだけど・・・。事件に限らず、冒険者として仕事をしていく限り、人がどういう理由で動いて、その結果、どうなったか?を抑えるのは基本だから
きっちり身に付けなさいね。完全に満足な結果じゃないけど・・・一応犯人を見つけて解決した、ってコトで報酬は約束どおりお渡しするわ」
一応事件を解決に導いたものの、何か釈然としないものが残る結果になってしまった。
やはりシルヴァのいうとおり、犯行の動機ぐらいはとどめを刺す前に聞いておくべきだったのだろう。
満足な結果は得られなかったものの、あなたたちは冒険者を続けていく上で、大切なことを学んだのだった。
ここから各人のエンディングへ移る。

エンディング3
カナン大聖堂にて、シルヴァにことの顛末を話すと。
シルヴァ「なるほど・・・そういった理由があったのね。確かにベルク商会は冒険者にとってあまり優しくない商会だ、とは聞いてたんだけど、
ベルク商会からの情報がシャットアウトされていて、冒険者相手に詐欺まがいのコトをしている実態は、神殿ではつかめてなかったわね。
ベルク氏殺害の物的証拠は、あなたたちの押収した犯人のカタナを詳しく調べれば出てくることでしょう。事件は解決ね。おつかれさま。これが残りの報酬よ」
あなたたちは事件を解決した喜び半分、これでよかったのだろうか・・・という後味の悪さ半分を感じながら、残りの報酬を受け取った。
「しかし・・・犯人がわずか16歳の女の子だったなんて・・・。動機も動機だし、まだ若いんだから、更生の道を歩ませるって手段をとってもよかったような・・・。
いや、あなたたちのしたことは間違っていないわよ?その子は間違いなく殺人犯なわけだし、あなたたちも亡き者にしようとした。仕方ない、ともいえるんだけどね・・・」
シルヴァの表情は、珍しく暗かった。
ここから各人のエンディングへ移る。

エンディング4
ここはプレイヤーの行動によって大きく変わるので、予想されるあらすじだけ。
シルヴァにエステルの犯行の動機を告げ、その上で見逃したことを報告する場合。
シルヴァ「あなたたち、それは間違っているわ。人としても、冒険者の仕事の流儀としても。
彼女の動機に同情するのは分かる。でもそれが人を殺していい理由になるわけないし、そのことから逃げることは
これから彼女が生きていくうえで絶対にプラスにならないわ。あなたたちはもしかしたら、冒険者に向いていないのかもしれない。
転職を考えたほうがいいわね。それか遺跡発掘専門の冒険者でやっていくほうがいいかもしれないわ。それなら人の機微、っていう
ものに関わらずに冒険者を続けられるから」
厳しいシルヴァの言葉だったが、それは正論だろう。
理由はどうあれ、あなたたちは殺人犯を逃してしまい、任務を遂行できなかった。
自分たちは正しい選択をしたはずだ・・・。
そんな思いとは裏腹に、どうにも後味の悪い結果になってしまったようだ。
ここから各人のエンディングに移る。

エステルを逃がし、事情をシルヴァに説明しない場合は、エンディング1と同じ結末をたどる。

エンディング5
カナン大聖堂にて、シルヴァにことの顛末を話すと。
シルヴァ「なるほど・・・そういった事情があったのね。確かにベルク商会は冒険者にとってあまり優しくない商会だ、とは聞いてたんだけど、
ベルク商会からの情報はシャットアウトされていて、冒険者相手に詐欺まがいのコトをしている実態は、神殿ではつかめてなかったわね。
ベルク氏殺害の物的証拠は、あなたたちの押収した犯人のカタナを詳しく調べれば出てくることでしょう。事件は解決ね。おつかれさま。これが残りの報酬よ」
あなたたちはこれでよかったのだろうか・・・もっとうまく説得できたんじゃないのかという後味の悪さを感じながら、残りの報酬を受け取った。
「しかし・・・犯人がわずか16歳の女の子だったなんて・・・。動機も動機だし、まだ若いんだから、罪を償って生きていくって道もあったでしょうに・・・。
いや、あなたたちを責めているわけじゃないの。こうした結果も仕方ない、ともいえるんだけどね・・・」
シルヴァの表情は、珍しく暗かった。
ここから各人のエンディングへ移る。

エンディング6
あなたたちの説得に、エステルは自分の愚かさを悟ったらしい。
「分かったわ・・・あなたたちについていって、神殿へ自首する」
あなたたちは複雑な思いを胸に、エステルと共にシルヴァの元に向かう。
神殿の受付アコライトに用件を言うと、シルヴァのいる執務室に案内される。
シルヴァ「お疲れ様。事件を解決したって聞いたけど・・・。そちらのかわいらしいメイドのお嬢さんは、誰?」
あなたたちが事件の顛末とシルヴァに説明すると。
シルヴァ「・・・その子がね。で、どうしてベルク氏の殺害を思いついて実行したの?動機を教えてくれるかしら?」
エステルは淡々と動機を語る。
エステル「シルヴァ様。許されないことをした、というのは分かっています。どのような処罰も甘んじて受け入れるつもりです」
シルヴァ「そうね。あなたは殺人という重罪を犯した。その償いはしないといけないわ。どのような理由があろうとね」
シルヴァは手元にあった通信石で衛兵を呼びつけ、エステルを連行するように命じる。
衛兵はエステルの腕を後ろ手にしてから手錠を掛け、両脇から二人掛かりで彼女を確保し連行する。
連行されるとき、エステルはあなたたちに向かってわずかに、微笑を浮かべたような気がした。
不安げにその様子を見ていたあなたたちに、シルヴァはウインクひとつして声をかけてくる。
シルヴァ「大丈夫よ。彼女の動機は許されこそしないけど、十分情状酌量(じょうじょうしゃくりょう)の余地あり、だし。私も
できる限り裁判で弁護するつもりよ。こう見えても私はか弱きものの味方なのよ?なにかおかしい?
それでも懲役10年以下にはならないでしょうけど・・・。彼女はまだ若いわ。罪を10年償って
世の中に出ても、ぜんぜん遅くない。罪をきちんと償って、幸せになってくれるといいわね・・・」
遠い目をするシルヴァ。
彼女も25年生きている。
そして、冒険者の仕事の斡旋なんて仕事もしている。
その間、いろいろあったのだろう。
シルヴァ「しかし、私が思っていたよりもスムーズに事件を解決してくれたわね。さすが私とウマの合った冒険者たちだわ。
これが残りの報酬よ。お疲れ様」
笑顔のシルヴァからあなたたちは報酬を受け取る。
あなたたちは、ほとんど理想に近い解決方法を選んだはずだ。
袋に入ったゴールドの重さが、心地よい。
シルヴァ「ウマが合う優秀な冒険者の知り合いは、いくらいても困らないわねー。
ねえ、これからもちょくちょく私の依頼を受けてくれないかしら?」
なんと返事するかは、プレイヤーしだいである。
ここから各人のエンディングに移る。


戻る

inserted by FC2 system